ボールペンのインクの上に透明な液体が入っていますね。
ボールペンを使っていくと、その液体もインクにくっついて下がっていきます。
一体、この透明の液体はなんの為にあるのでしょうか?
また、インクが分離した時など、この透明部分がある上部から吸う人も多いです。
口に入っても大丈夫なのでしょうか?
調べてみました。
ボールペンインクの上の透明な液体はなに?
どのボールペンも、インクの上に必ず透明の液体が入っています。
インクが減っていっても、この透明の液体は減らずにインクについてきます。
逆さにしても出てきません。
実は、この透明の液体には2つの役目があります。
インクの逆流防止
ボールペンを逆さにしてもインクが逆流してこないためのストッパーの役目をしています。
インクが減っていくにつれ透明の液体も下がっていくのは、インクと密着させて作られているのです。
実際に上から突いて破壊してみると、ボールペンのインクが流れ出てきてしまいますのでご注意下さい。
正式名称もあって、「ボールペン用インキ逆流防止体組成物」といいます。
特許まで取られている、発明品なんです。
日本人が考えた発明品だそうです。なんだか誇らしいですね。
インクの蒸発防止
透明の液体の主な役目は上記のとおり「インクの逆流防止」ですが、もうひとつの役割も担っています。
それは「インクの蒸発防止」です。
インクと密着するように作られているので、無駄な蒸発が防げるというわけなのです。
ボールペンインク 上から吸っても大丈夫?
ボールペンのインクが分離したとか、詰まっているから等と、吸引してインクを動かそうとする方が多くいらっしゃいます。
確かに透明の液体がある上から吸うとインクが上昇してきます。
ですが、これはやめて下さいね。
メーカー側は子供の誤飲などを考えて、口に入って即、毒になるという成分を使ってはいませんが、この透明の液体の成分はシリコン、鉱物油、パラフィン、ゲル化剤などといわれています。
決して体に良い成分というわけではないので、万が一誤飲してしまうリスクを考え、吸引してインクを動かそうとするのは避けた方が良いでしょう。
インクの出が悪くなった時の対処法は別の記事でご紹介していきます。
まとめ
ボールペンインクの上の透明の液体は、「逆流防止」や「蒸発防止」のためにあります。
目立たないけれど縁の下の力持ちとして頑張ってくれているんですね^^
成分はシリコンなどで作られていますので、誤飲を防ぐためにも、インクの上部を吸引するのは避けましょう。
お読みいただきありがとうございました。