近年、献体を希望する方が増加しているそうです。
ご自身の死生観や社会貢献したいという気持ちの表れ、
葬儀費用がかからないからということも増加の理由にあるそうです。
一般的に、献体研究が終わり、ご遺族のもとに帰ってくるのは
1~2年先、長い時は5年程先になるそうです。
この間、遺骨がご遺族のもとに無いとは言え、
亡くなったことを耳にした時はどうすれば良いのでしょうか?
献体をされた方への香典は不要なのでしょうか?
今後も増えてくるであろうこの様なケースに備え、ここでしっかりと整理しておきましょう。
また、旅先で遭難や事故にあったり、検死が行われて葬儀が遅くなる場合もありますね。
亡くなったことを耳にした場合はどうすれば良いでしょうか?
こちらのケースももあわせて確認しておきましょう。
献体をされた方の葬儀 香典はどうする?
献体とは、ご本人が献体の希望を出し、医学研究に役立ててもらうことです。
研究の為、通常であれば1~2年程、長い時では5年程かかります。
遺族のもとには、火葬されて遺骨が戻ります。
そうなると納骨はさらにその先になってしまいます。
そのため、遺骨の代わりに遺髪や遺爪などを取っておき、これらで葬儀や法要を行うことがあります。
この場合は「葬儀」にあたりますので、通常の葬儀同様に香典をお渡しすれば良いでしょう。
表書きは「御霊前」を使用しましょう。
金額はお付き合いの度合いや関係性によっても変わりますが、5千円~1万円が目安
になります。
献体され葬儀なし 身内だけで密葬の場合の香典は?
献体後、葬儀が行われない場合も多々あります。
しかし、亡くなったことを耳にした場合は香典を差し上げたいものです。
その場合、ご自宅などに伺うか、お会いした機会に「御霊前」の表書きで香典を差し上げます。
お金に限らず、日本酒やワイン、生花の花束やフラワーアレンジメントのお供えも好まれてています。
恩師や同僚、親しい間柄でしたら食事会を開き、故人を偲ぶという機会を作るのも良いですね。
また、遺族の意向で、身内だけで密葬をすでに済ませているというケースもあります。
こういう場合は献体したことを公にしたくないという意向があったり、
供物なども辞退されるケースが多いです。
ご遺族が密葬のことを積極的にお話しにならない場合は、喪家の意思を尊重し、香典も差し上げる必要はありません。
旅先での事故や遭難、検死した場合の香典は?
その他、遺体の帰還に時間がかかり、葬儀が遅れるケースがあります。
例えば、死因が不明で検死が行われたり、海外や旅先で不慮の事故や遭難
してしまったケースなどがあります。
こういう場合は、お亡くなりになったことを知ってすぐに弔問にうかがうの
は避けましょう。
少し時間が経った後、葬儀の知らせを受けた時にご自宅に伺い香典を差し上げたり、
葬儀に参列しましょう。
その際の香典の表書きは「御霊前」です。
金額はお付き合いの度合いや関係性によっても変わりますが、5千円~1万円が目安
になります。
まとめ
ご本人の遺志で献体をするというケースも増えていますが、件数としてはまだ少ないので、こういう場面に直面するとどうして良いか迷ってしまいますよね。
最後にまとめておきます。
・遺骨が無くても葬儀を行う場合は香典を差し上げる。
・葬儀をしない場合でも
・密葬をした、周囲に伏せている場合は香典は不要。
・遭難や検死などで葬儀が遅れる場合は葬儀の連絡が来るまで待ち、香典を差し上げる。
参考にしていただければ幸いです。
お読みいただきありがとうございました。