紅茶を作って置いておいたら、濁っていてびっくりした事があります。
この様に濁ったり変色してしまった紅茶は、もう飲めないのでしょうか?
味は変わってしまっているのでしょうか?
そもそも、濁ってしまう原因はどんなことなのでしょうか?
紅茶が濁ってしまった場合の対処法と、透明感のある紅茶の作り方もあわせてご紹介します。
紅茶が濁る理由
紅茶は、冷えるとタンニンとカフェインが結合し、白く濁って見えてしまうのです。
これは「クリームダウン」と呼ばれる紅茶特有の現象です。
100mlの飲み物に含まれているタンニンの量を比較してみましょう。
紅茶:100mg
コーヒー:60mg
緑茶:70mg
ウーロン茶:30mg
麦茶:10mg
紅茶はダントツにタンニンの量が多いことが分かりますよね。
このため、紅茶を置いておくと濁ってしまうのは、無理もない現象なのです。
濁った紅茶は飲んでも大丈夫なの?
ここで心配になるのが、濁った紅茶を飲んでしまっても問題ないのか?
ということですよね。
結論から言うと、体に害はありませんので飲んでも大丈夫です。
単にタンニンとカフェインの結合で紅茶の見た目だけが濁っているだけです。
味も香りも変わりません。
紅茶の濁りを防ぐ方法
濁った紅茶を飲んでも問題ありませんが、見た目が良くありませんよね。
透明感があってキレイな水の色を楽しむのも紅茶の楽しみの1つですからね。
この「クリームダウン」になってしまった場合の対処法と、事前にクリームダウンを防ぐ紅茶の作り方をお伝えします。
紅茶の濁りを今すぐ解消する方法2選
熱湯を少しだけ入れてみて下さい。
澄んでくるはずです。
しかし、再び水温が下がってくると濁ってきますので、
気になるならなるべく早めに飲んでしまいましょう。
ミルクティーにして目立たなくする。
味も香りも変わらず、見た目だけが悪くなっている状態ですので、
ミルクを入れてミルクティーにしてしまうのも一案です。
ここからは、事前にクリームダウンを防ぐ紅茶の作り方をお伝えしていきます。
濁りを防ぐ紅茶の淹れ方5選
急冷する
紅茶がゆっくり冷えていくことが「クリームダウン」の一番大きな原因です。
そのため、冷蔵庫に入れると濁りやすくなります。
ゆっくりと温度が下がるためです。
普通の二倍の濃さで紅茶を淹れ、氷を入れたグラスに一気に注ぎます。
(=急激に冷やすこと)
急激に冷やす、これがポイントになります。
甘味料を入れる
甘味料を多めにいれる事も、クリームダウンを起こしにくくする方法の一つです。
甘味料を入れるタイミングは、紅茶を淹れた時です(氷を入れたグラスに注ぐ前に甘味料を紅茶に入れる)。
溶けやすいグラニュー糖がおすすめです。
中国種茶葉を使用する
一般的に、
「アッサム種」の茶葉は、タンニンの量が多いので特に白く濁る場合が多いです。
「中国種」のキーマン、ダージリンなどは比較的タンニンの含有量が少ないので、
クリームダウン現象が起きにくいです。
「アールグレイ」は中国種の茶葉がベースなので、やはりクリームダウンが生じにくいです。
「セイロン(スリランカ)」の茶葉は中国種とアッサム種のブレンドが多いので、濁りは真ん中あたりです。
まとめると、白濁を少しでもさけたいなら、
キーマン・ダージリン>アールグレイ>セイロン>アッサム
の順に茶葉を選ぶと濁りが少なくなります。
鉄製品を使わない
鉄分は紅茶のタンニンと結びついて、香りを損なうだけではなく、紅茶の色を黒っぽくしてしまうのです。
つまり、紅茶と鉄は相性が悪いのです。
そのため、お湯をわかす際、そして、お湯を入れておく入れ物も鉄瓶ではなく陶器製のポットや耐熱ガラスの入れ物を使う様にしましょう。
水出しで淹れる
クリームダウンの度合いは、茶葉に含まれるタンニンの含有量に影響されますが、
水出しだとタンニンが溶け出しが緩和されます。
水出し専用の紅茶も販売されていますので、そういうタイプを選ぶのも良いでしょう。
とても手軽で便利です。
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まとめ
透明感があってキレイな水の色を楽しむのも紅茶の楽しみの1つですので、濁りが出てくると少し悲しいですよね。そんな時は上記の方法を是非試してみて下さいね。
素敵なティータイムをお楽しみください。
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