イギリスが産地の紅茶はある?世界三大産地や味の違い特徴は?

11月1日は「紅茶の日」だそうです。
寛政3年(1791年)11月1日に伊勢国の舩頭・大黒屋満太がロシアの首都ペテルブルグ(現在のサンクトペテルブルク)で茶会に招かれ、日本人として初めて紅茶を飲んだことから、この日と「紅茶の日」と制定したそうです。

紅茶と言えばイギリスのイメージが強いですが、そういえば、イギリスの茶畑というのは聞いたことがありません。
紅茶の名産地はどこなのでしょうか?
銘茶にはどんな種類なのでしょうか?
気になったので調べてみました。

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イギリスが産地の紅茶はある?

紅茶と言えばイギリスを思い浮かべる方も多いのではないでしょうか?
確かに、紅茶はイギリスの食生活には定番のものです。
しかし、実際のところ、イギリスで茶葉は生産されていません
え?「生産国イギリス」となっている紅茶を見たよ、と思う方もいらっしゃるかもしれません。
それは、茶葉をパッキング、メーカー独自のブレンドなどの加工をイギリスでしたよ、ということで生産国としているだけで、茶葉自体の生産を実際にイギリスがしているわけではないのです。

イギリスは茶葉の生産地ではないのに、なぜこれほどまでに紅茶が人々の習慣になっているのでしょうか?

さかのぼること17世紀、ポルトガルから英国王室に嫁いできた王女キャサリンが、茶道具を持参してきたことによって、宮廷に「喫茶の習慣」ができました。
そして、当時植民地であったインドやスリランカでお茶の栽培をさせ、それが成功したことで、貴族・上流階級から一般階級へと紅茶が普及し、イギリスの国民飲料として人々の生活に定着していき、今に至るからなのです。

紅茶の三大産地はどこ?味の違いは?

上記のとおり、紅茶はイギリスで生産されていないことが分かりました。
紅茶の茶葉は、実は世界30か国で生産されてます。
その中でも紅茶の三大産地と呼ばれている場所があります。
それらの特徴とともにご紹介します。

(北東)インド

ダージリンの名産地です。
ブータンとネパールに挟まれた東ヒマラヤ山系の高地で栽培されます。
季節により特徴が異なるのも面白いところです。
最良のものは他に類をみない独特の風味と豊かな香りを持っているので「紅茶のシャンパン」
とまでいわれます。

スリランカ

世界三大銘茶のひとつであるウバの名産地です。
スリランカはセイロンの産地としてもよく知られていますが、
南部中央山脈一体に産地が広がっていて、標高により茶葉が区分されます。
高山地茶はウバ等、中地産茶はキャンディ、低地産茶はルフナ等です。

味、香り、そしてカップ入れた時の水色、これら3つのバランスが取れているのが特徴です。

中国

キーモンの名産地です。
中国安微省で生産され、明るい水色、スモーキーな香りが特徴です。

上記三大産地で採れたこれらの茶は世界3大銘茶ともいわれています。

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まとめ

紅茶の三大産地、三大銘茶、場所によって味の違いがあることをご理解いただけたと思います。
また、紅茶と言えば、イギリスというイメージが強いですが、
紅茶がイギリスの国民飲料となった理由には、この様に深い歴史があったのでした。

お読みいただきありがとうございました。

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