11月も半ばになると、喪中はがきがちらほら送られてきます。
喪中はがきで訃報を初めて知るというケースも多々あります。
数年前から、CMで「喪中ハガキのお返し」として線香を贈りましょう
というものがありますが、曖昧で不安な方はここでしっかりと確認して
おきましょう。
喪中はがき 知らなかった訃報への対応は?
原則として、よほど親しい仲でない限り、
喪中はがきへのお返事やお返し(品物や香典)は不要です。
喪中はがきは、
年賀状をやり取りされている方への年賀欠礼の挨拶
という意味合いだからです。
また、喪中ハガキで訃報を知らせるということは、
「葬儀に来てもらうほどでもない」のでその際は連絡しなかったと
いう認識にもなりますので、
お返事をしなくても失礼にはあたらないと考えられています。
「喪中はがきのお返しに線香を」というCMがありましたので、
そうするのがマナーと思ってしまった方も多いですが、
バレンタインのお返しには〇〇を、といった、
企業とタイアップしたギフト形態のひとつですので
線香を贈らなければならない、ということではありません。
すなわち、喪中はがきへの対応は、
年が明けた後の寒中見舞いのハガキで充分なのです。
寒中見舞いを出す時期は、1月7日~2月4日(立春)頃までです。
手紙の文例を記事の下の項目でご紹介していますので、よろしければ参考にされて下さい。
喪中はがきで訃報を知り品物を送りたい場合は?
喪中はがきのお返しやお返事は不要、
寒中見舞いで充分と考えられています。
ここ数年は年賀状だけの付き合いしか無いが、
昔に大変お世話になったとか、
自分の身内の葬式などで香典などをいただいている場合、
寒中見舞い一枚では気がひける、、、という場合もあるかと思います。
また、お悔みの気持ちをどうしても表したいと思う場合もあるかと思います。
この様な場合は、
お悔やみのお手紙や品物を差し上げても、それは丁寧なことですので、もちろん大丈夫です。
では、どういった品物などが良いかご紹介していきます。
品物を送る場合
CMの「線香をおくりましょう」、、、の通り、
郵便局などから送れるギフトもありますが、
現実問題として、
マンションが多くなっている現代は、
線香は煙が気になるのでほとんど使わないだとか、
亡くなった方の仏壇は別の住所にあるのでしばらく使い道がない、
というケースが実際に多いそうです。
そこで、もし品物をお送りするのであれば、以下のものが良いでしょう。
・菓子
・花屋で使える商品券
・現金
商品券や現金は3千円~5千円程度で
「〇〇様の好きなものをお供えしてください」
と一言添えると良いでしょう。
お手紙を送る場合
お亡くなりになったのを知らなかった場合や、
すでに年賀状を出してしまった後に喪中はがきが届いた場合は、
お悔やみの言葉をしたためて返信すれば、気持ちが伝わります。
以下の項目で、お悔み状の例文や寒中見舞いの文例をご紹介しておきますので
よろしければ参考にしてみて下さい。
喪中はがきへのお悔みや寒中見舞い送付の例文
お悔み状と品物を送る場合
(例)
年賀欠礼のお知らせにて、〇〇様がご逝去された事を知りました
▲様のお気持ちを考えると心が締め付けられる思いです
どうか、御身体にお気を付けてお過ごしください
心ばかりですが、〇〇様のお好きだったお花でも
御供え下さい。
大変遅くなりました事お許しください
〇〇様のご冥福を心よりお祈り申し上げます
すでに年賀状を送ってしまった場合
(例)
この度はご丁寧なご挨拶をいただき、
〇〇様のご他界を知りました。大変に驚いております
すでに年賀状をお送りしてしまいました事、何卒お許し下さい
遅ればせながら、〇〇様のご冥福を申し上げます
御家族様には、良いお年をお迎えくださる様、
心よりお祈り申し上げます
寒中見舞い
(例)
寒さ厳しき折いかがお過ごしでしょうか
年賀欠礼のお手紙をありがとうございました。
旧年中は大変お世話になりました
本格的な寒さを迎える折
お風邪など召されませぬようご家族皆様お気をつけください
本年もよろしくお願いいたします
まとめ
喪中はがきへの返信は基本的に不要ですが、
過去のお付き合いの仕方や、その方との関係性により
お悔み状を返信したり、品物をお送りするなど、
最善の方法を選択していきましょうね。